CATEYELIFE キャットアイライフ

HOME > CATEYE LIFE > CATEYE LIFE詳細

2015/09/28

ツイートする

「ADVENTURE TEAM REAL DISCOVERY」インタビュー 第一弾!

―おふたりが活動されているアドベンチャーレースはまだあまり認知されていないスポーツですよね。どんな内容なんですか?

:男女混成のチームで、レース当日に地図だけ渡されて、それだけを頼りにトレイルラン、マウンテンバイク、カヤックなどを駆使してナビゲーションをしながら道なき道を進み、ゴールを目指すんです。1日完結のレースもあれば、10日くらいかけるエクスペディション・レースと言われるビッグレースもあります。「ARワールドシリーズ」はエクスペディション・レースとして北南米・オセアニア・ヨーロッパ・アフリカ大陸を舞台に開催されており、毎年ホスト国を変えながら世界選手権が開催されています。このようなレースでは、総距離500kmクラスから長いもので700~800kmに及びます。その他にも、ヨーロッパやオーストラリアなどで3日間のレースが開催されていたり、各国で1日完結で開催していたり。今後は、国際的な連盟を設立するような動きもあるようです。

―それぞれにローカルルールもあるんですか?

:大筋のルールは一緒なんですけど、それぞれに特色はありますね。今度僕らが出るマレーシアのレースは2日間のレースなんですが、ステージ制なんです。1日目の夜に一旦終わって、2日目にまたスタートしてって。普通は夜もぶっ続けで進んで、夜間にナビゲーションしながら山の中を彷徨うというのがひとつの面白さなんですが…。

高橋:夜に進められないのがちょっと寂しいですね(笑)。

―では、おふたりがアドベンチャーレースを始めたきっかけは何だったのですか?

:僕はテレビで海外のビッグレースのドキュメンタリーを観たんです。それが昔有名だったフィジーのエコ・チャレンジというレースで、こんなクレイジーなレースがあるんだと興味を持ったんです。で、日本で調べたら1日完結のレースがあることが分かって、仲間と出ることにしました

高橋:私は元々トレイルランニングをしていて、そのツアーで知り合った方からアドベンチャーレースのことを教えていただいたんです。それで、試しに出てみようということになりました。

―マウンテンバイクを始めたのもその影響ですか?

:そうですね。アドベンチャーレースに出るにはマウンテンバイクも必要だと知って、レースに出るために買ったのが初めてですね

高橋:私もレースに出ることがきっかけだったんですけど、最初の2年くらいはレンタルでやっていたんです。で、そろそろ買おうかなって思っていたら、ちょうど職場の近所に有名なマウンテンバイクショップがあって。そのご縁もあっていろいろ相談できたので、マウンテンバイクに乗るのが楽しくなりました。

―おふたりは元々知り合いだったんですか?

高橋:そうではないんです。ただ、この世界って割と狭いので、レースで出会うと挨拶するくらいで。

―顔見知りくらいの関係だったんですね。

高橋:元々私は声をかけてくれた人が別にいたので、その人と一緒にやってて。でもそこのグループは経験があるわけではなく、興味がある人たちが集まったようなグループで、あまりまとまりがなかったんです。で、たまたまその次の年に、自転車が得意なチームに入れてもらって、そこで自転車に関して修理だとか扱い方を教えていただいたりして、そこから関係が繋がっていった感じですね。

:一緒に出たのはこないだの「GODZone」*1(2015年3月・ニュージーランドで開催)が初めてだよね。それまではずっと違うチームで活動していたんですが、海外のレースに挑戦したいっていう彼女の想いは聞いていたので、一緒に出ようかっていう話になったんです。

高橋:(チームメンバーの)小澤(郷司)とは一度、南信州の1日だけのレースに一緒に出たことがあったんです

―いつも同じグループで出場されているわけではなくて、毎回変わるんですね。

:そうですね。なかなかスケジュールの都合もあって、コンスタントにずっと一緒のメンバーで出られるわけではないんです。

―南さんは2005年から、高橋さんは2007年頃からレースに出始めたそうですね。どれくらいのペースで大会に出られるんですか?

:国内のレースは数えきれないくらいあるんですよ。僕の場合、結婚した後は相当減りましたが、結婚する前は、トレランのレースに出たり、アドベンチャーレースに出たり…と、毎週末いろんな種類のレースに出ていましたね。

―アドベンチャーレースのどういうところに魅せられたんですか?

:かなり非日常的な場所に行かざるを得ないんですよ。山の中に入っても、通常の道からはさらにそれて、誰も行かないような場所に行くようなコース設定なので、探検していく要素とかなり高度なアウトドアの知識が必要なんです。地図を読んでナビゲーションしなければならないし、登山的な技術のスキルも必要ですし、自転車の技術や知識、カヤックを漕ぐ技術もそうですし…、とにかくいろんな技術が求められるんです。それで少しずつ自分が成長していけたりとか、そういう楽しさがありますね。

高橋:このアドベンチャーレースはチーム競技で、4人いればそれぞれ得意な分野が違うんですよね。それを補い合って進んでいくところも面白いなと思います。

―トレッキングにマウンテンバイクにカヤックに…。しかも数百キロを何日もかけてって、かなりの体力が必要ですよね。普段はどんなトレーニングをされているんですか?

高橋:月に1~2回は長い距離をトレッキングしたりとか、割とシビアな状況でトレーニングをしますね。

:長い距離を登るのもありますし、仕事が終わった後、夜に集まって次の日までずっと山の中でトレーニングをすることもあります。

―サバイバルですね(笑)。

:終電も終わって、人気がない駅でゴソゴソしながら出発するんですよ。おまわりさんに「どこ行くの?」って不審がられたりしながら(笑)。トレーニングでもなるべくレースに似た境遇でやりたいのですが、都会にいるとなかなか作りにくいんですよね。

高橋:メンバーが集まれば、この人たちだからこういうことができるんじゃないかなっていう冒険をしてみたり。

:一歩間違えたら危なくなりそうなところでも、お互いのスキルレベルが分かっていれば、ある程度マネージしながらチャレンジできますからね。ちゃんとメンバーのことを分かっていないと危険なことになるし、それでレース中の選択肢が変わってくるんです。

―ADVENTURE TEAM REAL DISCOVERY のインタビュー第二弾へ続く

<プロフィール>
ADVENTURE TEAM REAL DISCOVERY
アドベンチャーレースを活動の中心としたアマチュア・チーム。
会社員(営業、開発、SEなど)から自営業(デザイナー、卸業)などさまざまな社会人メンバーで構成。
2005年から活動を開始し、2010年には初の海外遠征として、オーストラリアで開催されているGeoQuestに参戦。 2011年には、タスマニア島を舞台に700kmを10日間で走破するアドベンチャーレース「XPD」にチャレンジした。
http://realdiscovery-geoquest.blogspot.jp/

取材協力メンバー:南 大介/高橋珍子 (敬称略)

*1 GODZoneレース
2015年2月26日〜3月7日(レース期間は2月28日〜3月7日)
スタート・ゴール:ニュージーランド ワカナ湖
4名1チーム(男女混合チーム)
参加国:5ヶ国,参加チーム:55チーム,レース中のチームサポートなし
距離:557km+,累積標高:11,740m+
種目:トレッキング125km,マウンテンバイク279km,リバーカヌー56km,カヤック80km,コースタリング7km,オリエンテーリング10km
制限時間:7日間ノンストップ(夜間も続行)

今年で4回目となる今レースはニュージーランド南島にあるワカナ湖及び周辺の山岳地帯を舞台に開催された。
8日間ノンストップで行われアジアからはADVENTURE TEAM REAL DISCOVERYが日本代表チームとして参戦。